腫瘍科(がん診療)

ホーム ⁄ 診療案内 ⁄ 得意な診療分野 ⁄ 腫瘍科

専門的な知識とやさしさで、
動物とご家族に最善の選択を

「腫瘍(がん)」と聞くと、ご家族は大きな不安と戸惑いに直面します。しかし、動物の腫瘍は珍しいものではなく、早期発見・正確な診断・適切な治療によって、穏やかに、そして長く暮らすことも十分に可能です。

PEACHどうぶつ医療センターでは、獣医腫瘍科認定医II種(日本獣医がん学会認定)が在籍し、最新の知見に基づいた専門的な腫瘍診療を行っています。

ABOUT

獣医腫瘍科認定医について

獣医腫瘍科認定医について

獣医腫瘍科認定医とは、日本獣医がん学会が定める厳格な基準を満たし、腫瘍に関する高度な知識と豊富な診療経験を持つと認められた認定医です。合格率はわずか約10%と非常に狭き門で、2024年5月現在、全国で取得者は462名のみ。認定医は、複雑な腫瘍の診断をより正確に行い、科学的根拠に基づいた最新の治療法を提案できます。
当院では、専門資格を持つ獣医師が中心となり、診断から治療計画の立案、実施までを一貫して担当することで、質の高い腫瘍診療を提供しています。

SYMPTOMS

ご相談の多い症状

体に今までなかったしこりやできものができた、あるいは急に大きくなったという変化は、腫瘍のサインかもしれません。腫瘍でみられる症状は他の病気の可能性も考えられますが、気になる症状があれば自己判断せず、できるだけ早く動物病院を受診することが早期発見につながります。
特に高齢の動物では、日頃から体をよく触り、変化がないかを確認する習慣が重要です。

  • 食欲不振や体重減少
  • 原因のわからない出血
  • リンパ節の腫れ(首、脇、股など)
  • 元気の消失・活動量の低下
  • しつこい咳や呼吸が苦しそう
TREATMENT

当院の腫瘍治療

動物の状態に応じて、以下の治療を単独、または効果的に組み合わせて実施します。ご家族のライフスタイルや、その子の体力を考慮したオーダーメイドの治療計画をご提案します。

腫瘍外科(手術)

1. 外科手術(根治を目指す)

腫瘍を外科的に切除する、最も標準的かつ効果が期待できる治療法です。腫瘍の種類・部位・進行度を正確に見極め、以下の2つの視点で手術を行います。

  • 根治手術:早期発見・早期切除により、腫瘍の完全除去を目指します。
  • 緩和手術:痛みの原因除去や生活の質(QOL)向上を目的とします。

術前検査から高度な麻酔管理、術後の疼痛管理(ペインクリニック)まで一貫して行います。

化学療法(抗がん剤・分子標的治療)

2. 化学療法(全身をケアする)

手術で取り切れない腫瘍や、全身に広がる可能性のある腫瘍(リンパ腫など)に適用します。当院では副作用を抑えつつ最大限の効果を狙うため、以下の選択肢も活用しています。

新しい内科的アプローチ

  • メトロノミック化学療法:低用量の抗がん剤やNSAIDs(抗炎症薬)を継続投与し、がんの血管新生を抑え、穏やかに進行を制御します。
  • 分子標的薬:がん細胞が持つ特定の分子を狙い撃ちする薬剤です。従来の抗がん剤より正常細胞への影響を抑えられるメリットがあります。
放射線療法との連携

3. 放射線療法(局所を制御する)

脳腫瘍や鼻腔内腫瘍など、手術が難しい部位や、化学療法との併用が有効なケースで検討します。当院では大学病院等の高度医療センターと緊密に連携しており、適切なタイミングで専門施設をご紹介し、その後のフォローアップ(体調管理)を当院で担うことが可能です。

「がんと共に生きる」ためのサポート

「がんと共に生きる」ためのサポート

がん治療において、積極的な治療だけが正解ではありません。飼い主さまの想いや動物の性格・年齢を考慮し、その子にとって一番幸せな治療法を一緒に選んでいきます。

生活の質を重視した緩和ケア

痛みを和らげる対症療法や、自宅での過ごし方のアドバイスなど、最期まで尊厳を持って暮らすためのサポートを徹底しています。

CASE

治療実績

腫瘍科治療実績

  • 乳腺腫瘍・乳腺癌(部分切除、領域切除、全切除)
  • 皮膚・皮下織の腫瘍(肥満細胞腫、軟部組織肉腫、メラノーマ等)
  • 口腔内腫瘍(下顎・上顎切除術を含む)
  • 腹腔内腫瘍(肝臓癌、脾臓腫瘍、胃腺癌、膀胱移行上皮癌等)
  • 造血器腫瘍(リンパ腫の多剤併用化学療法、分子標的治療)
  • 心臓腫瘍の生検・心膜切除
FAQ

よくある質問

腫瘍(がん)は治りますか?

種類や進行度によりますが、早期発見・早期切除により「完治」を目指せるケースは多くあります。また、完治が難しい場合でも、腫瘍をコントロールしながら「痛みなく穏やかな時間」を延ばすことが現代の獣医療では可能です。

抗がん剤は副作用が心配です。

動物の化学療法では、人間とは異なり「生活の質(QOL)を落とさないこと」を最優先にします。副作用が出た場合は投与量を調整したり、低用量のメトロノミック療法に切り替えるなど、無理のない継続方法を選択します。

高齢でも治療できますか?

はい、可能です。年齢そのものよりも、心臓や腎臓などの臓器機能が保たれているかを重視します。手術や強い薬が難しい場合は、負担の少ない緩和ケアや内科的治療を中心にご提案します。

セカンドオピニオンは受けられますか?

もちろん可能です。他院での検査データや、現在受けている治療内容がわかるものをご持参ください。獣医腫瘍科認定医の視点から、別の選択肢やより詳細な見解をお伝えいたします。

専門医療と心の支えを、両方届けたい

腫瘍治療に「絶対の正解」はありません。だからこそ私たちは、医学的根拠に基づいた最善の医療と、飼い主さまの想いに寄り添う姿勢を大切にしています。受診を希望される際は、お電話・Webからご予約ください。